移住に挑戦する前に読んでほしい

【まとめ】移住に挑戦することの苦労と楽しみ(実体験)

うつりズムの「移住挑戦」ブログ

こんにちは!
1年以内の移住挑戦企画を完遂することができた「タカヒロ @utsurism」です。

岡山県在住の28歳。どこにでもいる貯金の少ない若手サラリーマンです。
そんな私が、1年以内の移住を目標に掲げ、「若者による低コストな【地方移住】」をテーマに、
当ブログで情報発信をしています。

今回は私の移住挑戦企画のまとめとして、
これまでのダイジェストや、率直に感じたことを正直に書いていこうかなと思います。

当事者目線で、移住のリアルをお伝えできればなと思います。

それでは、ダイジェストスタート!!٩( 'ω' )و

移住挑戦開始への「きっかけ」と「決意」

まずは、私が移住に挑戦しようと思った「きっかけ」と、その時の「決意」について書いていきます。

私が移住を決意したのは、2022年の7月でした。

当時、私は27歳で、地元の岡山県でサラリーマンとして働いていました。
家庭は、妻と二人暮らし(子供はいません)で、
特に不自由な事はなく、極々平凡な暮らしをしておりました。

しかしながら、私は地元の岡山が嫌いでした。
理由を書いていると話がずれてしまうので割愛しますが
そんなこともあり、いつかは県外で暮らしたいという気持ちを持っていました。

この時点では、「老後の余生は、県外で生活するぞ。」程度の移住欲でした。

しかし、チャンスは急に訪れたのです。

それは、テレワークの推進でした。
世間はコロナ渦であり、私が勤務している会社も働き方改革の一貫で
テレワークを強く推奨されたのです。

そこで閃いたんです。
今の会社を辞めずに、自分が好きな(好きになれる)地域で暮らせるチャンスなんじゃないかって。

思い立ったが吉日で、すぐに妻と家族会議を始めました。

移住をイメージしたときに、いくつか壁があると思いますが、
幸いながら、私の家庭はクリアすることができました。

住む地域が変わることについては、幸いなことに、妻の実家は転勤族だったため、抵抗はない。
岡山県も暮らし始めて1年程度だったので、未練もない。
家も賃貸なので、解約するだけ。

仕事・収入については、私は引き続きテレワークで務める。(年に数回は広島に出張となる)
妻は正社員ではないため、移住先で新しくアルバイトを探す。

貯金が少ないことについては、中古の小さい家を買おう。(長い目で見ると賃貸よりお得)

最低条件がクリアできたことで、移住への夢は広がっていったのだが、
いつまでも、ダラダラと探していては、疲れてしまい諦めるリスクが上がってしまうので、
1年間というわかりやすい期限をつけて、期限内に決まらなければきっぱり諦めようと決意した。

そして、うつりズムの「移住挑戦企画」を開始することにしたのです。

入門期 〜とにかく情報と知識を増やしていく〜

まず移住の挑戦を開始して、最初の2ヶ月はひたすら情報集めに専念しました。

正直、移住について右も左もわかっていない状態だったので、
まずは色々な情報に触れることが必要だと思い、
移住経験の先輩のブログを拝見したり、色々な地域の移住支援サイトを見たりしました。

初めから地域や条件で絞るのではなく、まずは満遍なく知識を増やすことが重要です。

入門期の中で、最も良かったなと思うのは、「移住セミナー」に参加したことです。

私は、たまたまインターネットで見つけた長野県佐久市の移住セミナーに参加しました。

移住セミナーは多くの地域で開催されており、自治体の移住支援に関するページで告知されています。

私は、長野県佐久市のホームページで移住セミナーの開催を知り、
インターネット上から、ZOOMでの参加を申し込みました。
後日、移住セミナーの担当者の方からZOOMのURLがメールで届き、自宅のパソコンで参加しました。

移住セミナーでは、自治体の移住支援担当の方から、
「移住のメリットとデメリット」「移住の先輩からの談話」「移住に掛かる費用の話」「地域の特色」
を、お聞きすることができました。

結果的には、佐久市ではないところに移住することになりましたが、
移住セミナーに参加したことで、その後の動きがしっかりと取れたと感じています。

早い段階で一度参加されることを、オススメします!

そして、この2ヶ月間で溜めた知識によって、移住の選択肢がかなり増えたと思います。

次の段階では、この選択肢を絞っていきます。

絞り込み期 〜情報の精査と理想の確立をする〜

絞り込み期では、入門期で膨らんだ選択肢を絞っていきます。

どうしても、初めは、良いところばかり見てしまうのが人間です。

海が見えていいな!でも、山もかっこいいな!どうせなら人がいない所がいい!なんて思うでしょう?

ここでは、一度現実に目を向けて、移住候補地域を見定めていきます。
注意点は、選択肢を絞りすぎないことです!

私は、以下の手順で3ヶ月をかけて絞っていきました。

①譲れないポイントから絞る

まずは、絶対に譲れないポイント(良い・悪い)を確認します。

私の場合は、
・人口が多くないところ(人混みが苦手なので...)
・軽井沢に近い地域(家族で思い入れのある地域の近く)
・物価が安い地域(貯金が少ないので!)

この条件をもとに絞り込むと、中部地方と北関東に絞られます。
更には、各県の栄えている地域は候補から外れます。
(愛知県や静岡県の一部や、高崎市、宇都宮市など…)

②個人の力では対処できないデメリットから絞る

次は更に絞るために、以下のようなことを確認してみると良いでしょう。
・災害発生リスク(地震・津波・大雨・氾濫・噴火など)
・治安の良さ(犯罪の発生件数など)
・気温や天候(夏の暑さや冬の寒さなど、デメリットも忘れずに)

私が気にしたのは、災害です。
今後の災害リスクから考えると、南海トラフ地震、首都直下型地震は心配なので、
北部の地域まで絞りました。

この時点で候補地は、長野県、群馬県、山梨県北部、埼玉県西部、新潟県まで絞ることができます。

③より具体的に、地域の情報を集めて絞る

ここから、それぞれの市町村の特色を見ていきます。

長野県と山梨県は、移住希望者が多い地域であることから、
各自治体が移住に力を入れているのがよくわかります。
群馬県は、ネットでも弄られているポジションですが、温泉が多くとても良い地域です。
埼玉県は、他の地域に比べて人口が多いので、候補からは外れそうですね。
新潟県は、冬の脅威がすごいため、移住した際には苦労しそうです。

このように、今までの広く浅い情報から、狭く深い情報にすることで、
移住候補地域をかなり絞ることができます。

この段階で候補地域が3県程度になっているのが理想です。

候補地が少なすぎると、他の地域と比較することができず視野が狭くなってしまいます。
本命の地域が初めからあったとしても、対抗として、2県ほどリストアップしておきましょう。

次の段階では、実際に足を運んで移住後の生活をイメージしてみましょう。

行動期 〜実際に現地を訪れ、生活を想像する〜

ここまできたら、次は行動あるのみ!
実際に現地を訪れることで、移住に挑戦していることの実感がとても湧きました(笑)
しっかりと、心と体で地域を感じましょう!

有名人でも、テレビで見る姿と実際に見た姿では違って見えますよね。
都市でも同じことが当てはまります。

写真に写るのは良いところばかりで、少し車で移動すると道が細かったり、
コンビニは近くても、それ以外のお店が近くに無いなど…。

ですので、現地を訪れる事は、何よりも大事なことなんです。

①物件をネットで探して、内見の予定を組む

予定もなく、ふらっと現地を訪れるのも良いですが、
ここでは、移住を前提としていることと、短期間かつ低予算を意識しているので、
まずは、物件をネットで探してから内見の予約をします。

SUUMOなどの検索サイトで探すことに加え、
自治体サイトの空き家バンクを活用することをお勧めします。

空き家問題は、各自治体でも問題となっており、
なんとかしようという自治体では、相場より安い金額で掲載されていることが多いです。

更に、自治体によっては、物件の内見だけでなく、
移住相談の時間も用意してくれるので、地域住民にしかわからない情報などを得ることができます!

実は、私も最終的に決めた家は、自治体の空き家バンクから見つけた物件なので、お勧めです!

内見の予定も、複数の物件を見ることをお勧めします。
近い距離であっても、日当たりなどによって、気温や日没の早さがかなり違ってきます。

より理想に近い地域や物件を見つけるためにも、複数の物件を内見しましょう。

予約ができたら、現地に行きましょう!(※②と③の順番が逆になっても構いません)

②いざ、現地を訪問する

内見の予定が組めたら、現地を訪問しましょう。

現地を訪問する際には、移住後の生活をイメージするために、
「自治体役場」「病院」「スーパー」「コンビニ」の場所を確認しておきましょう。

移住後に必ず利用する機会が発生するこれらが、家から遠いと不便です。
ご家庭によっては、「学校」の場所も確認しておきましょう。

また、日数が確保できるようであれば、現地のホテルで1泊することをお勧めします。

日中と日没後では、現地の印象が違う可能性があります。

特に人口が少ない地域は、街灯が少なかったり(夜の運転が大変)、
店も20時には閉店してしまったりと大変です。

私も、内見の予定を詰めすぎて、夕食難民になることもしばしば(笑)

ですので、1泊以上して、夜の地域も確認しておきましょう。

③自治体の移住支援課に相談する

これまでにも、幾度が紹介していますが、
自治体には、移住支援に関わる部署(課)が設けられている場合が多いです。

移住候補地の自治体に移住支援課があるならば、ぜひ活用しましょう。

いきなり自治体を訪問しても相談に乗ってくれますが、
事前に連絡しておくと、担当者の時間を確保してくれたり、資料を準備してくださいます。

もし事前に連絡してから訪問する場合は、知りたい情報を伝えておきましょう!

例えば、「住みやすいエリアを教えてほしい」や、「補助金などの制度を教えてほしい」などです。

特に、補助金の有無は大きなポイントになりますので、必ず確認しておきましょう。

移住支援課の相談も終え、意中の物件が見つかったら、
物件を押さえて、契約に進みましょう!

契約期 〜必要な契約・手続きをする〜

物件が決まったら、契約手続きに進んでいきます。

私の場合は、売主様の体調的な都合と、
私共と売主様共に県外在住ということで、手続きの多くはオンラインで行いました。

ZOOMを利用して打ち合わせや説明を聞いたり、ネットバンキングでの支払いをしました。

基本的には、対面で行うことが多い手続きですので、参考までにどうぞ。

①購入の申し込みをする

まずは、購入の申し込みをしましょう。

多くの場合は、不動産会社を介していると思うので、不動産会社に購入の連絡をします。

その後、不動産会社が準備する申込書に、希望する価格や条件などの必要事項を記載したうえで提出し、不動産会社から売主へ届けてもらいます。

売主が内容を確認後、契約日および契約条件を調整するといった具体的な商談に移ります。

②不動産会社と(売主と)支払い金額の調整をする

売主から内容にOKが出たら、本契約に向けての商談を進めていきます。

序盤のメインは、支払い金額の調整です。

支払い金額は、「1.物件の購入価格+諸費用」、「2.手付金」、「3.不動産会社への手数料」の
3つの視点で考えましょう。

「1.物件の購入価格+諸費用」は、中古物件の購入に掛かる諸費用です。
物件そのものの購入金額だけでなく、固定資産税の一部(引渡し日以降の金額など)や、登記費用の支払いが必要となります。

素人にはどんな費用がかかるか自力で計算するのは難しいので、
不動産会社の方に試算してもらいましょう!

「2.手付金」は、購入価格の5%〜10%を前払いする費用になります。
前払いですので、引渡し日には、総額から手付金を引いた額を支払うことになります。
また、手付金の支払額についても交渉することができ、私は約3%の金額にしてもらいました。

「3.不動産会社への手数料」は、いわゆる仲介手数料のことです。
仲介手数料の割合は、「200万以下 5%以内」「200万超〜400万以下 4%以内」「400万超 3%以内」と法律で決まっています。

基本的には、上限MAXの費用がかかると想定してください。
良くても端数を切ってもらえる程度です…。

支払い金額が固まれば、次は契約書の締結です。

③契約書の締結と手付金の支払いをする

支払金額や今後のスケジュールの調整が完了したら、契約書の締結に移っていきます。

まず、売買契約を結ぶ前に、重要事項説明を受けます。
重要事項説明は、物件の情報や売買の条件などを書面を用いて説明をしてもらうことです。
建物の詳細な情報(記録)や、地形など、特別な情報を確認します。

説明を受けた後、相違がなければ、いよいよ売買契約を締結します。

売買契約では、契約書の内容を買主と売主が確認した上で署名と捺印します。

併せて、手付金の支払いも行いますので、用意しておきましょう。
(私はネットバンキングを利用して振り込みをしました。)

これにて、売買契約の締結が完了しました。まずは一安心。

ここから引き渡しまで少し期間がありますが、その間にも必要な準備がありますので
次の項目で説明していきます。

移住最終調整期 〜引渡しまでの対応と新生活準備〜

晴れて契約締結が完了しましたが、物件はまだ自分の物になっていません。

ここからは引渡し日までに必要な作業です。

①ローンの契約をする

ローンと言われると、多くの方は住宅ローンを想像されたと思います。

しかし、今回私が利用したのは無担保のフリーローンです。

理由は、購入予定の物件が古く安いため、通常の住宅ローンが通りにくいことです。
実際に何件か、住宅ローンを取り扱っている保険会社の相談窓口に伺いましたが、
どの保険会社も、審査が通らない確率が高いですと、渋い顔をされました…。

可能性が低いところに、あまり労力を割きたくなかったので
借りる金額もあまり高くないことから、銀行の無担保フリーローンを活用することにしました。

中古物件の(仲介手数料なども含めた)支払い総額と、引渡し後すぐに必要な費用分のローン契約をしました。

住宅ローンを契約される方も、このタイミングで準備が必要です。
住宅ローンはフリーローンよりも審査期間が必要になるそうですので、早めに動き出しましょう。

②残金の支払いを行い、物件の引渡しを完了する

お金の準備ができたら、ついに中古物件の引渡しです。

最後の手続きのために、再度、現地を訪れました。

私(買主)と、不動産会社の担当と、司法書士の方が不動産会社に集まり、売主はオンラインで参加されました。

このタイミングで、支払い総額のうち、事前に支払った手付金を差し引いた額を支払いします。
私の場合は、ネットバンクを利用して、その場で行い、手続きが完了しました。
支払いの確認が完了した後、司法書士が、法務局にて登記の手続きを行いました。

ちなみに、引き渡しの当日は多くの手続きがあるため、
買主・売主・司法書士・不動産会社が金融機関に集まり、
金融機関の担当者も含めて、手続きを進めることが多いそうです。

※登記の手続きは2週間程度で完了し、完了次第、司法書士から登記簿が送付されます。
 また、引き渡しの手続きが完了すると所有権が移転するため、引っ越しも可能になります。

この時点で、移住の挑戦を開始して半年以上が経過していました。

③引っ越しの準備をする

移住への挑戦も、ここまできたら、あとは引っ越し(移住)するのみです。

家財の引っ越し準備をしていきましょう。

大きな家財については、持って行くのか、買い替えるのか検討することをお勧めします。

なぜなら、移住先が遠い場合に、引っ越し費用が高額になってしまうからです。

私も例外でなく、SUUMOの引っ越しサイトでは、相場が16万円となっており驚愕しました。

ですので、私たちは、白物家電は全て買い替えることにしました。

結果、中古品ではありますが上等品を購入しても10万円しなかったので、買い替えにして正解でした。

その他の家財は、自分たちで車で運びました。
二人暮らしで家財も多くなかったので、普通車で3回に分けて運びました。

引っ越しの手配も完了したら、後は日程を決めて移住するのみ!

番外編:在住地域に別れを告げる

在住地域とのお別れは、しっかり行いましょう。

私のようにテレワークを活用して移住される方は、会社での手続きが必要だと思います。
そこは、会社によって内容が変わるので割愛させていただきます。

その他にも、在住地域の友人とは会う頻度が激減しますので、色々な思いを伝えておきましょう。

そして、住民票を移すために、在住の自治体に転出届を提出しに行きましょう。

すると転出証明書が発行されますので、こちらを移住先へ持っていきましょう。

グランドフィナーレ 〜移住挑戦完了 新生活のスタート〜

残すは、移住当日の動きだけです!

①移住当日の動き

まずは、引っ越し日に現地へ向かい、荷物の搬入をしましょう。
これで、いつでも暮らし始めることができますね。

残すのは、住民票の異動ですが、引っ越し当日は何かと大変ですので、
引っ越し日から、14日以内に自治体で手続きをしましょう。

自治体では、転入届と転出証明書を提出するだけです。

これにて、正式に移住が完了です!

ここまで大変お疲れ様でした。

私は移住挑戦を始めてから、10ヶ月で移住が完了しました。

移住のタイミングは、しっかりと整えてからにしましょう。
不足などがあり、何度も往復するのは余計な労力が掛かりますからね。

最後に

私の移住挑戦企画を振り返ってみましたが、
楽しいことだけじゃなくて、苦しいこともたくさんありましたね。

平日は、仕事が終わってから移住について調べ、
休日は、移住セミナーに参加したり、相談窓口に行ったりと
休まる時間が激減したので、仕事のパフォーマンスが低下することもありました。

物件を探している時期も、なかなか良い物件が見つからず、もどかしい時もありました。
費用についても、何度も家族と話し合い、ぶつかり合いました。

それでも、移住後の生活を夢見て、折れることなく移住完了までたどり着きました。

最後になりますが、
私の移住完了まで応援していただき、誠にありがとうございました(/ _ ; )

改めて、過去の記事を読みたい方は、こちらのアーカイブからどうぞ。

これからも「うつりズム」は、移住に関する挑戦や情報を掲載していきますので、
引き続きよろしくお願いいたします。

うつりズム「移住挑戦企画(1年以内の移住完了に挑戦編)」完

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