移住に挑戦する前に読んでほしい

【移住の本音】移住して1年が経過したので本音を語ります。

移住ノウハウ入門編 経験者が移住の本音を伝えます。

2023年5月末に移住が完了してから、気づくと1年以上経過していました。この記事では、実際に地方へ移住して1年が経過した私による、移住の本音をお伝えしていきます。

タカヒロ
タカヒロ

こんにちは!
当ブログを運営している「タカヒロ @utsurism」です。

2023年に住み慣れた岡山県から移住して、群馬県嬬恋村で生活をしている29歳です。
そんな私が、移住生活の楽しさを知ってもらうため、当サイトで情報発信をしています。

移住の情報を集めていると、良いところばかり見てしまい、どんどん理想が膨れ上がってしまいませんか?

私も、移住前は新たな夢へと歩みだすかのように、希望に満ち溢れていました。

しかし、人生は全て理想通りに進むことは無いですよね...。

ということで、今回は実際に移住を経験した私が感じた、移住の本音を紹介していきます!

これから移住を検討している方の参考になれば幸いです。

移住の概要をおさらい

まずは、私が実際にした移住について、概要をおさらいしておきます。

2022年6月から移住について調べ始め、2023年5月に群馬県嬬恋村に移住を完了しました。

物件の購入までは、嬬恋村を複数回訪問しており、内見は1度おこなっています。

購入した物件は、山間部の別荘地(いわゆる避暑地)にある、築30年の中古別荘(庭付き平屋 3LDK)で、購入費用は約300万円です。

数年間(詳しくは不明)は空き家になっていたようです。

残置物は引渡し前に、前住人によって撤去していただきました。

移住して1年間で感じた本音

それでは、実際に移住を経験した私が、最初の1年間で感じた本音を言わせてもらいます。

”良かったと感じたこと”、”悪かったと感じたこと”、”どちらでもないこと”の3つに分けて記載してみようと思います。

ここからは、完全に私の主観で書いておりますので、その点はご理解くださいませ。

移住して感じたこと ”良かったこと”

とても静かな生活が送れる

地方移住の一番の醍醐味である、環境音がしない、静かな生活を送ることができます。

別荘地は公道に面していない立地であることが多く、トラックなどの走行音は聞こえてきません。近隣の住居とも距離があるため、隣人の生活音も聞こえることがありません。

聞こえてくるのは、木や葉が風でこすれる音や、鳥のさえずりだけです。

木の枝に止まる小鳥

出費が大幅に減少した

これも地方移住において定番なメリットではないでしょうか。

特に食費の出費が安くなります。なぜなら、地産の食材を地元のスーパーや直売所で安く仕入れることが出来るからです。

特に名産品は、生産量も多いため、破格の安さで購入できます!嬬恋村の場合はキャベツが1玉100円(東京だと300円)で買えたりします。

ただし、群馬県などの海なし県は、魚介類が高くなる可能性があります。

キャベツ畑

車の運転が好きなら、地方(田舎)は不便ではない

地方(田舎)といえば、近くにお店がなく不便といったイメージを持たれやすいです。

実際に商業施設が少ないことは事実です。しかし、車を所有し、かつ運転が好きな人であれば、さほど不便に感じないでしょう。

車で最寄りの商業施設(スーパーやコンビニ)への移動なら、30分も必要としないでしょう。我が家の場合も家から車で15分もあれば地元のスーパーに到着します。

また、ドライブを多くすることで運転技術も向上するので、一石二鳥です。

車でドライブ

通販や宅配便は、さほど地域差がない

地方(田舎)は、通販が届かないとか、宅配便の到着が遅いイメージがありませんか?

それらは、完全に偏見です。運送業の2024年問題が騒がれている時代ですが、現在も滞りなく配送してくれています。通販に関しても、Amazonや楽天で購入後、翌日もしくは翌々日には届いています。

近くに商業施設が無い田舎でも、通販を併用すればお買い物に不便を感じることは、更に減少するでしょう。

宅配便

新しい交流(人付き合い)が生まれる

見知らぬ地域に移住することは、その地域の人々と新しい出会いが待っています。

近隣に住んでいる方はもちろん。お気に入りの飲食店や、行きつけのホームセンター、散歩中の住民など、人との交流が新鮮です。

更に仲良くなれば、お裾分けをいただいたり、お店でサービスしていただけることも。(これは地域に寄ると思います。私の住む地域は優しい方が多い印象です。)

逆に、古くからの友人と会う機会は減ってしまう可能性が高いですが、SNSなどで繋がり続けられるので、大きなデメリットではないでしょう。

友達と談笑

夏はエアコンいらずで快適

これは完全に地域に影響しますが、避暑地の夏はエアコンを使わず扇風機だけで過ごすことができます。

これが避暑地の最大のメリットです。8月の真夏でも30℃を超える日は多くありません。エアコンを使わないので、夏の電気代は安いです。(冬は暖房で2倍以上掛かります)

ただ、広く避暑地といわれる自治体でも、エリアによっては涼しくない(アスファルトが多い、日陰にならない)場所もあるので注意が必要です。

扇風機の風を浴びる人

移住して感じたこと ”悪かったこと”

虫が想像以上に多すぎる

特に標高が高い地域(山間部)へ移住すると大変です。

私は西日本の海抜0mの地域から、東日本の標高1,000m超えた場所に移住したため、見たことない虫とたくさん出会いました。

更には、彼ら(虫)は、気づくと家の中に侵入しているので、不意に目の前に現れた時などは未だに後ずさりしてしまいます。

虫に耐性が全くない人は、比較的安心な街中を選びましょう。

花の蜜を吸う蝶々

GWとお盆休みには人が多くなってしまう

これは盲点でした。避暑地と呼ばれる地域では、夏は暑さを凌げる最高のスポットです。そのため、GWやお盆休みの大型連休には、別荘民と観光客で溢れかえります。

避暑地の閑散期ともいえる冬に内見をしたため、繁忙期の夏の様子を把握していなかったのが原因です。

また、地方の有名観光地の近くのエリアも同じことが言えるでしょう。気になる人は、そのエリアの繁忙期と閑散期のどちらも事前に訪れておきましょう。

人で混雑している様子

冬は想像以上に辛い

避暑地は夏の涼しさに目が行きがちですが、その分、冬は極寒になります。

最高気温ですら氷点下になっていることも日常です。
また、最悪な日には、雪が降り積もり除雪作業しないと車が出せないなんてこともあります。

昨今の温暖化で避暑地に移住したいと考えている方は、安易に選択せず、冬の気温や降雪量も把握しておきましょう。

冬の除雪作業

安い別荘は不足している物が多い

元々、別荘として建築された建物は短い期間の滞在を想定されている場合が多いです。我が家は避暑地の別荘のため、夏の期間の装備しかありませんでした。

そのため、住み始めてから浴室暖房やストーブなどの暖房設備を購入し、DIYで断熱性能を上げる工事なども行いました。

もし、住居として元別荘を選択するのであれば、夏と冬の季節で生活することを想定して内見することをおすすめします。

古い廃屋

停電が多い

私の家に関しては、雨が降る日はかなりの頻度で停電(瞬電)が発生します。梅雨は停電が頻発。

これは実際に移住して生活してみないとわからないことですが、山間部のように木々が生い茂っているエリアでは、雨で地盤が緩んだことによる倒木や、電線に接触するおそれがある枝の伐採で電気を止めるため、停電が増加するようです。

昨今では、管轄の電気会社(群馬県なら東京電力)で停電履歴が掲載されているので、梅雨の時期の停電頻度を事前にチェックしておくのも必要かもしれないですね。

雷が電柱に落ちる様子

ガソリン代の出費が高くなる

地方(山間部の田舎)の特徴として、ガソリン代が高い傾向にあります。これは、製油所からの距離が遠く、運送コストがかかっているからです。

嬬恋村も例外ではなく、日本のガソリン平均価格より10円/Lも高い傾向にあります。それに加えて、移動は基本的に車であり、山間部は上り坂も多いため、ガソリンの消費も早いです。

たかが10円/Lの差と感じるかもしれないが、年間で平均770L消費するとも言われているため、山間部で生活する場合は、今までのガソリン代に加えて1万円以上の出費が増える場合もあるので注意しましょう。

車にガソリンを入れる様子

移住して感じたこと ”どちらでもないこと”

DIYはキリがない

安い物件を購入してDIYでリフォームすれば、安く理想の家を手に入れられると考えて、安い中古別荘を購入しました。

当初の想定通り、コストを抑えながら必要なリフォームを施しているのですが、いつまでたってもキリがありません。

不足しているモノ、理想と合わない箇所など、次から次へと出てきます。自分で制限を掛けないと、永遠にDIYは続き、むしろ出費が高くなる可能性があります。

古民家を始めとする古い物件を購入してDIYでリフォームを考えている方は、覚悟をもって選択しましょう。

服装はオシャレより機能性重視になる

都会と比較すると、明らかにアパレルショップは激減してしまうため、ファッションを意識することも減ってしまいます。

更には、DIYなどの作業をしたり、舗装されていない道を歩くことも増えるため、動きやすいパンツスタイルや、スニーカーなど、機能性で服装を選びがちになってしまいます。

日常の生活では、圧倒的に機能性で服装を選ぶことをお勧めしますが、時代の流行に置いていかれそうになるので注意しておきましょう。

野生動物は当たり前に遭遇する

野生動物の存在は、地方(田舎)にとっては、ごくごく当たり前のことです。

嬬恋村も例外ではなく、この1年間だけでも、”シカ”、”キツネ”、”野ウサギ”、”カモシカ”、”サル”、”リス”、”熊”と遭遇しました。

お互い(人間と動物)、特別なことをするわけでもなく、平然と過ごしています。(熊はさすがに逃げますが。)

それだけ自然に近い環境の地域であることは確かだが、動物たちによって畑が荒らされることもあるため、野生動物が身近であることが良いこととも言い切れません。

まとめ

最後まで読んでいただきありがとうございます!

私が移住して1年間過ごしてきた中での本音を語らせていただきました。

その中でも、影響が大きかったことをまとめると、以下の通りです。

移住に対する本音一覧

理想通りだったこと、現実にギャップを感じたこと、どちらもありました。

それでも、総合して、私は移住して良かったと思っています。

また、ブログ「移住ビギナーの日常」では、よりリアルアイムで移住の実体験を投稿していますので、こちらも時間があればご覧ください。

理想通りいかないことも楽しむくらいの心意気が、移住に向いていると思います。

移住は人生の新たなステージへのステップアップです!何事も楽しんで移住ライフを送りましょう!

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